【2010Jリーグ第14節 浦和レッズ戦】 サンフレ観戦記

いまだＪリーグで勝利のない鬼門、埼玉スタジアム。

昨年も前半に寿人の得点で先制しながらも後半に逆転される悔しい展開でした。

しかし、そんな記録もいつかは止まるもの。

槙野がやってくれました。


わざわざこの日にこのカードを配られるという先制パンチをくらいました。
そう、彼が浦和に移籍して初の対戦という点も試合の見所の一つでしたね。


試合は前半からお互い積極的に攻め合う展開。
広島は意図してロングボールを多用し、相手DFラインの裏を突く意図が見えました。
これは、アウェイである、気温が高い、など何らかの理由から選択したものなんでしょう。
個人的には、C大阪戦のように毎回寿人に当てるような一つの形に固執すると狙われやすいので、今回のように裏を狙う場面、また寿人の足元に入れる場面をバランスよく配分できるといいんでないかと思ってます。


浦和は達也選手がキレてましたね。
一度ドリブルの体制に入られるとなかなか止められず、何度もシュートを打たれることに。
そのシュートがこの日はゴールマウスに向かわなかったのが救い。
あとはサヌ選手ですか。
ディフェンスはともかく、積極的に攻め上がってきて怖さを感じる選手の一人ではありました。


このところスタメン復帰した青山。
やはり彼がいると前への推進力がワンランクアップします。
寿人とのホットラインも健在ですしね。
この試合では相手選手との接触で一度は交代を自ら要求するシーンがあり、『またかよ！』と泣きそうになりましたが、打撲で済んだのか、すぐにゲームに復帰して後半途中までプレーできたのでホッと一安心。


後半に入っても一進一退。

ミキッチが完全に抜けだすもオフサイドになったシーン、エジミウソンのゴールエリア内でのシュートをブロックしたシーンなど、一喜一憂する場面が多くテンションも上がっていきます。

そして後半３０分、歓喜の瞬間が。
良いパスワークから攻めこむも一旦はクリアされたボールがマイボールに。
槙野が寿人にパスしてすぐにゴール前へ走り込む。
寿人がキープからその槙野へボールを渡し、フリーの槙野が冷静にゴール！！
見事な崩しで先制点をもぎ取る。


ゴールパフォーマンスで足をつって交代してしまったのがまた、らしいというか何と言うか（苦笑）


以前はリードした後のゲームの進め方に問題があった広島ですが、前節の横浜戦に続き落ち着いてボールを回ししっかりと締めてくれました。
CKからキープしようとして速攻でオフサイドを取られるのはどうにかして欲しいもんですが。


いつものコトですが、イリアンのポジション取りは秀逸でした。
危ないと思ったほとんどの場面でスッと現れてはボールをかっさらっていく姿はオトコマヘ～です。
頼りになるという思いと共に、早く後継者を育てないと、という気にもさせられました。

また、途中出場した洋次郎、横竹、丸谷について。
洋次郎は当然レギュラークラスの選手ですが、横竹、丸谷が成長していることも実感。
特に丸谷は去年のこのスタジアムで途中出場、途中交代という屈辱を味わったこの場所でしっかりと仕事をこなしてくれました。
監督も若手の台頭を認めています。


応援しているだけでも汗だくの中、選手たちはよく走り勝ち点３を得ました。

このサッカーを夏場に続けるのは困難だと思いますが、若手を含め総力戦で勝ち進んで欲しいものです。

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